Vol3. 出し尽くす
突然だけど、目標を立てた。「出し尽くす」ことだ。
最近の自分の働き方を省みて、決めたこと。
「出し尽くす」。考えれば考えるほど、自分に必要な教訓がこの一言に全て詰まっている。
最近の反省として、自分には「後がある」と思って働いてしまっていたことに気付いた。しかし、これはベンチャー企業の一人しかいない社員が持ってしまうマインドとしては最悪だった。
そして思えば、今まで自分が本当に【出し尽くした】ことって何回あるだろう、と振り返っても、ほとんど出てこなかった。
最後の学校行事のマラソンくらい。ゴールした後、足も肺も限界で、何も残っていなかった。でも悔いはなかった。あの感覚が、すごく遠い。
恥ずかしいことに、社会人になってから、あの感じになった記憶がない。程々に忙しいけど、余力を残したまま、夜はちゃんと眠れる。それは有難いことには違いないけど、なんか不安になる。そんな情けなさに今も縛られている。
社長がキングダムを読んでいる。日記によると2日で10巻、今は17巻まで来ているらしい。
当然、自分もキングダムは大好きだ。
中でも、自分が最も印象深く残っているシーンがある。32巻、蕞(さい)の防衛戦のクライマックスで信が放ったセリフ。
この前後の展開も含めて、蕞編はキングダムでもトップクラスに好きな人が多い章だと思っているけど、その中でも僕が特にこのセリフに惹かれている理由が今分かった。
羨ましかったんだ。
どう考えても絶体絶命な状況なのに、自分の声一つで飛信隊を蘇らせた信の背中が滅茶苦茶カッコよかった。
自分も、出し尽くしたいと思った。
自分に足りないのは能力でも経験でもなく、たぶんこれだ。出し尽くす事、自分の基準を上げること。
余力を残したら、直近の明日は楽になるかもしれない。
けど、振り返ったら「後悔」の二文字しか残らないだろう。
ToyoSeedsに入ったのは、そんな人間になりたかったからじゃない。
だからテーマは「出し尽くす」。
とはいえ、いきなり百は出せない。まずは十一を出し続ける。ゆっくり、確実に、積み重ねていく。
振り返ったときに「出し切った」と言える日を、一日ずつ増やしていく。