vol61 AIで賢くなる人、バカになる人
昨日の日記は、10年前の自分が書いた一文から始めた。
もちろん、10年前の今日に日記を書き始めたことなんて、覚えていない。
教えてくれたのはAIだった。
毎朝、日記を書く前に「朝振り返り」というスキルを使って、過去の自分と対話している。
そこで初めて、10年前の今日が最初の1ページだったと分かった。

AIは、こうやって使う。
一方で、使い方は難しい。
会議の直前、AIで資料をちゃちゃっと作った。
それを使って、それっぽく発表した。
「豊島さん、結局どの案がいいです?」
何も答えられなかった。
同じような経験、ある人は多いはずだ。
車の自動運転に例えるなら。
免許を持っていない、運転したこともない人が、自動運転の車に乗っている。
もし、車が制御できなくなったら。
ブレーキがどこにあるのか。
ハンドルがどこにあるのか。
それを知らなければ、その時点でどうにもできない。
同じ車に乗っていても、運転できる人と、できない人がいる。
差がつくのは、ある程度のスキルと経験。
そして最後の判断力と、説明する力。
この日記も、骨格は僕が書く。
推敲と、エピソードの付け足しは、10年分の日記のデータベースからAIが引っ張ってくる。
そして、世に出す前。
何度も読み返して、口に出す。
テンポはどうか。トヨ感は、ちゃんとあるか。
責任は、僕が持つ。
AIは使っていく。
ただ、ブレーキの位置は自分で知っておきたい。