vol96 10年ぶり
10年ぶりに、母校の学祭に来た。
知り合いが「後輩の出店を見に行く」とインスタのストーリーに上げていて、それを見て、ふらっと立ち寄ることにした。
ふらっと、といっても、母校の九州大学は糸島の外れにある。車がないと行けない、僻地だ。
レンタカーを借りて、妻と1歳の息子と、3人で向かった。

とても賑わっていた。
いろんな出店があって、看板をぶら下げた学生たちが、次々に声をかけてくる。
懐かしい。10年前は、自分も声をかける側だった。
喉が渇いて、何か口に入れたくなって、タピオカを買った。
そこが、たまたま経済学部のゼミのブースだった。後輩たちだ。僕とは違うゼミだった。
試しに聞いてみた。
「僕も実は経済学部のOBで、会計ゼミに入ってたんですけど」
「あ、会計ゼミなら出してますよ」
まさか、後輩たちも出していた。
行ってみると、今年はタコスを売っていた。
昼ご飯でお腹いっぱいだったけど、ひとつだけ買った。
そして、ちょっとOB面をした。
「僕もOBなんですよ。一応ゼミ長やってて」
「何を売られてたんですか?」
「僕たちは、メロンパンアイスを売りました」
「あ、先生から聞いてます。めっちゃ売れたんですよね」
「あ、はい。一応、めっちゃ売りました」
そんな老害を発揮してきた。
声をかけまくって、声が枯れるまで売りまくった。青春の思い出だ。(vol44 メロンパンアイス-営業編-/vol45 メロンパンアイス-組織編-)
それが今は、1歳の息子と来ている。
なんだか、時代を感じる。
だけど、まだまだ青春していたい。